外注に払ったら、手元に残らない? ウェブディレクターのお金の話

外注に払ったら、手元に残らない?

Webディレクターをやってみたら、と勧めると、よく聞かれることがあります。

「仕事を取っても、外注さんに払ったら、自分の取り分なんて残らないんじゃないの?」

自分では作らない。
だから制作費は外注さんに持っていかれて、自分の手元には残らない。
そう思ってしまう。

でも、これは逆なんです。
今日はそのお金の流れを、正直に話します。

いちばんコストを払っているのは「作る人」

実際にサイトを作る人——コーダーやデザイナーは、自分の時間を使って制作します。
一件に何日もかかる。
その時間に対して報酬をもらう。
つまり、時間をお金に換えている仕事です。

だから、たくさんは抱えられない。
月に2件、3件も持てば、もう手いっぱいになります。

一方、ディレクターは自分で手を動かしません。
仕様を固めて、外注さんに渡して、進行を管理する。
だから、同時に何件も回せる。

作る人が「足し算」なら、ディレクターは案件を並行して進める働き方です。
一番コストを払っているのは作る人で、作らない人は、そこを外注に渡すことで案件を回せる。
これが、作らないほうが残る、という意味です。

1件のお金の流れを、実際の数字で

昔、私が独立して間もない頃の話です。

当時は、1件を19万8千円で受注していました。
その制作を、3万円で引き受けてくれる外注さんに頼んでいた。

そうすると、この3万円が基準になります。
人を増やすときも、「3万円でやってくれる人」を探す。
デザインの上手い高い人は、原価割れするから初期は頼まない。
これから実績を積みたいコーダーさんを探して、お願いしていました。

受注19万8千円、外注3万円。
ここだけ見ても、作らない側にちゃんと残るのがわかると思います。

前金にすると、リスクが消える

もうひとつ、大事なことがあります。
私は、お金を前金でいただくようにしていました。

これには理由があります。
前金にする前は、こういうことが時々あったんです。
サイトは完成しているのに、お金を払ってもらえない。

だから、やり方を変えました。
「こういうサイトを作ります。これだけ費用がかかります。
前金ですが、よろしいですか?」
そう説明して、納得してもらってから着手する。

こうすると、こちらにリスクがない。
途中でお客さんが「やっぱりキャンセルしたい」と言うこともあります。
そのときのために、契約書に一行入れておく。
途中でやめても、いただいたお金は返せません、と。

もう外注さんが動いている。
もう時間を使っている。
だから返せない。
その理由を最初に説明して、契約書を交わしておく。

冷たいようですが、これは自分を守るためです。
そしてお客さんにとっても、条件がはっきりしているほうが安心なんです。

だから、安心してほしい

外注に払ったら残らない、というのは思い込みです。
仕入れ(外注費)が先に見えている商売は、そこに利益を乗せて値段を決められる。
構造として、赤字になりにくい。
しかも前金だから、立て替えも発生しない。

作れなくても、いいんです。
作る人に払っても、ちゃんと残る。
営業や人とのやり取りが苦にならない人なら、この働き方は向いています。

自分の場合はどうなるだろう、と具体的に考えてみたくなったら、講座で詳しく話しています。

→ ウェブディレクター養成講座のご案内

上部へスクロール